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マイニングとは(マイニング事業者・電気代・ビットコイン・証券取引所を中心に)

はじめに

今回はマイニングについて紹介していきます。

マイニングはBitcoinやBitcoinCashなど主要暗号通貨の多くが利用しているコンセンサスアルゴリズムPoW(プルーフオブワーク )の重要な機能です。

そのため、マイニングを事業とする会社も現れています。最も大手であるBitmainはユニコーン企業でもあります。また、いくつかのマイニング事業者が香港証券取引所に上場する予定とのことです。

ユニコーン企業の出現や証券取引所への上場の備えなどマイニング関連のビジネスがアツくなってきたので今回紹介に至りました。

マイニングとは

マイニングとはBitcoinなど多数の暗号通貨で利用されているコンセンサスアルゴリズムのPoW(プルーフオブワーク )で行われます。マイニングはマイナーがコンピューターの計算力を使ってブロックチェーンのブロックを生成し、取引を承認する作業のことです。そして、その都度マイニングに一番最初に成功したマイナーが新規発行通貨を獲得することができ、これがマイナーがマイニングをするインセンティブの一つになります。また、もう一つのインセンティブとして手数料が挙げられます。

マイニング関連の事業者は実際にマイニングを行い収益をあげたり、マイニングハードウェアを販売し収益を出します。

マイニング事業者紹介 Bitmain/Canaan/GMO

マイニング事業者をいくつか紹介します。海外の事業者であるBitmainや日本の事業者であるGMOを紹介していきます。

Bitmain

Bitmainは証券取引所上場を目指している企業です。創業者の株保有率は非常に大きいです。

事業内容

  • 暗号通貨のマイニング
  • マイニングハードウェアの製造

特定のアルゴリズムを解くハードウェアのことをASIC(Application Specific Integrated Circuit)と言います。

以下がBitmainが製造したASICになります。

2013 Q4 ・AntMiner S1・2000W/TH
2014 Q2 ・AntMiner S3+・800W/TH
2014 Q4・AntMiner S5・510W/TH
2015 Q3・Antminer S7 230W/TH
2016 Q2・AntMinerS9 98W/TH
2018 Q2・AntMinerS9i・94W/TH

Wは電力(ワット数)、THは一兆回のハッシュ演算です。

つまり、W/THは一兆回のハッシュ演算を行うのに必要な電力を表します。

  • マイニングプール
  • クラウドマイニング

日本国内でクラウドマイニング事業を行う企業を設立するのはグレーな部分があります。暗号通貨のやりとりが行われるため規制の対象になる可能性があります。

資金調達

Bitmainの資金調達は公に公表されていません。

しかしBloombergによると、匿名のリークがありそれによると、いくつかの投資ファンドから約55億円以上の資金調達をしたと報じられています。

創業者

共同創業者にWu JiihanとMicree Zhanという人物がいます。

Wu jihan氏は中国出身で北京大学を卒業しています。早期から暗号通貨に興味を持ち、すでに多くの富を有しているとされています。

持ち株についてですが、共同創業者であるWu Jihan氏とMicree Zhanの二人のみで60%を保有しています。

ユニコーン企業の場合、多くのVC(Venture capital)や投資家が関わっている可能性があるため創業者の持ち株率は減少するのが当然だと考えていますが、Bitmainに関しては例外のようです。

売り上げ

Bloogbergの記事によると、Bitmainは2017年に$2.5Bの売り上げをあげたと発言しています。

Bloombergの記事はこちらから

保有資産

BitmainのプレIPO時の資料のリークによると、Bitmainhは、今年3月31日の時点で100万枚以上のビットコインキャッシュ(BCH)を保有していたとされます。

Canaan creative

2013年に中国杭州でCanaan creativeは創業されました。創業者はZhang Nangeng 氏です。2017年Q2では資金調達を行なっています。その時Canaan creativeは$43Mを調達しています。

またマイニングハードウェア販売においてCanaan creativeはBitmainに続いて第2位であり、約15%ほどのシェアを有しています。

また、機械学習用のチップ製造にも2017年から行なっています。この動きはBitmainにもあります。

香港証券取引場に上場申請

Bitmainは香港証券取引市場やニューヨク証券取引市場への上場の可能性を示唆しています。しかし、具体的なことは現在わかりません。しかし、Bitmainとは別のマイニング関連を事業とするCanaan creativeが香港証券取引市場が上場の申請を行なっています。

引き受け証券会社

・Morgan Stanley

・Deutsche Bank AG

・Credit Suisse Group AG

・CMB International Capital

売り上げ

Canaan creativeの2017年の売り上げは約2200億円ほどです。

GMO

GMOはマイニング事業全体に100億円ほど投資をし、参入しました。

GMOminerB2はSHA256に特化し、ビットコイン等いくつかの主要暗号通貨のマイニングが行える。

  • ハッシュレート:24TH/s
  • 必要な稼働電力:1950W
  • 電力消費効率:81J/TH

2018年6月5日 GMOminerB2における性能や価格に関する記者発表会
2018年6月6日 販売を開始

6月時点での販売価格は1999ドル

毎月価格に関して発表を行う予定があり、価格の変更はありえるとのこと。

GMOminerB2の機能

  • ハードウェアのサイズの縮小化
  • 位置情報検知システムの搭載(盗難対策のため)
  • 最大32台の同時操作が可能等

 

Coinmint

アメリカニューヨーク州にあるNorth Country Data Center Corporation社の100パーセント子会社である。

マイニングに関連する冷却技術・電力供給などに精通していたため、新しくマイニング業界に参入を果たした。電力は水力発電によって生み出します。

Coinmintはマイニング施設に55億円程度をすでに投資済みであり、一年の間に約700億円の投資を行う予定です。

また、クラウドマイニングも計画しています。

 

今回は紹介できなかったマイニング関連の事業者の中にも証券取引所への上場を目指している事業者はいます。

マイニング現状(ビットコイン・電気代・利益)

暗号通貨の下落とハッシュレート

今回はBitcoinが暗号通貨の中で最もハッシュレートが高く価格も高いため、Bitcoinのマイニング実態について簡単に述べていこうと思います。

下落トレンドでもハッシュレートは。。

Bitcoinの価格は現在下落中であり設備投資を施しマイニングをしても利益があがらない状態です。また、ハッシュレートも高くなっていることからマイニングの成功確率も低くなります。

また、マイニングの難易度も上昇しています。下落トレンド・ハッシュレートの上昇・マイニング難易度上昇というマイニング事業者にとっては厳しい状態になっています。

マイニング事業者の収益性は悪化の一途を

前述しましたが、マイニング事業者は収益が上がらないため日本などの電気代が高い地域の事業者はマイニングから撤退する動きが多いと考えられます。

2017年12月と2018年8月時点で同じハッシュパワーを持っているマイニング事業者を前提とします。価格が下落し、ハッシュレートが上昇している時の場合

  • 取得時のBitcoinの価格が低下かつ保有しているBitcoinの価格の低下
  • ハッシュレートの上昇によるマイニング利益のシェアの減少

二点により、マイナーの収益性は厳しい状態にあると推測できます。

さらに電気代の高い地域(日本など)では電気代の安い国よりもコストが増えるためプレイヤーは撤退する理由が増えます。

 

マイニングファームの動きとしてはマイニング事業者がカナダやアメリカの北米地域に移動する形が見られ始め、中国に集中していたマイニングファームに少なからず分散的な形が見られ始めています。

BitmainやCanaan creativeは中国系の企業です。

マイニング事業者の証券取引所上場メリット

Bitmainやcanaan creativeなどのマイニング事業者が証券取引所への上場を目指しいていることから証券取引所上場することへのメリットを紹介します。

マイニングハードウェア企業は透明性を帯びる

マイニングハードウェア製造企業特にシェア率75%を誇るBitmainは市場を操作できるほどの影響力があり、また企業実態・経営がパブリックになっていないこともあり、暗号通貨界隈では批判のまとになっていました。

しかし、証券取引所へ上場をした場合、会社の株は自由市場で取引されます。そしてステークホルダーが増え集まるお金を増加することで、経営に透明性を求められるようになります。

証券取引所へ上場することは企業の透明性を保証することを意味します。

投資している株主からは会社を監視され、そのような形でコーポレートガバナンスが聞く。それにより、企業経営に透明性が生まれる。

まとめ

今回はマイニング事業者とマイニングの現状をメインに書いてきました。マイニングは暗号通貨の根幹をなす仕組みです。そしてマイニング事業者は暗号通貨ビジネスにおいて強い影響力をもちます。BitmainやCanaan creative等のマイニング関連の事業者の証券取引所上場は2018年9月時点で実現されていません。しかし、証券取引所上場が実現すれば市場になんらかの影響を与えるでしょう。